ちぢみほうれん草の食べ方|味の特徴やおいしい食べ方など
「ちぢみほうれん草」をご存知でしょうか?

今回はちぢみほうれん草がどんな野菜なのか、おすすめの食べ方などをご紹介していきます!

ちぢみほうれん草とは?


日光に多く当たるように、地面に張り付くように葉を広げ、葉が縮れた状態に育つことから『ちぢみほうれん草』と言われています。また、寒さに当てて甘味を出す栽培方法から『寒締めほうれん草』とも言われています。

通常のほうれん草と違い、販売時期が12月下旬から2月にかけての約2ヶ月と短めです。


気になるお味は?


葉が肉厚で、えぐみが少なく甘味があり、ほうれん草らしい味が濃く感じられます。 また軸も甘いので、捨てずにおいしくいただくことができます。


なぜ甘い?


野菜は寒さに当たると甘味が増します。これは、厳しい寒さの中で、凍らないために糖分を増やしていくからだと言われています。(この特徴を利用した栽培方法を『寒締め栽培』といいます)
通常のほうれん草の糖度は5度前後ですが、ちぢみほうれん草は10度を超え, トマトや果物に並ぶ甘さを持ちます!


調理する前の下準備


ちぢみほうれん草は地に這うように育つので、どうしても縮んでいる葉の部分と根本に土が入ってしまいます。茹でる前にはよく振り洗いするようにしましょう!

また生でも食べられるほどなので、茹で時間は1分と短くてOK! 茹ですぎると食感が悪くなってしまうので注意してくださいね。


基本的な茹で方


①根元を丁寧に水洗いする。(土が溜まりやすいので丁寧に洗う)
②お湯が沸いた鍋で、先に根元を1分茹でてから、葉の部位を鍋に入れる。
③茹で上がったらザルにあげて、冷水で一気に熱をとる。
④絞って水気を取ったら完了!

最初は、シンプルにお浸しでお召し上がりください!
茹でたほうれん草に、少しの醤油と鰹節で!!(2倍濃縮のめんつゆなどでも良いです)


これは大丈夫?

寒さにあえて当てるので、葉先に若干の霜害(枯れ)が出ていることがあります。変色した部分をきれいに取り除いてから調理しましょう!



おすすめのレシピ


ほうれん草と同様に様々な料理にご使用頂くことが出来ます。ほうれん草料理定番の胡麻和えやお浸しの他、汁物や鍋に入れて頂いたり、炒め物にして頂くのもおすすめです。

当センターおすすめのちぢみほうれん草のレシピを紹介します!

ちぢみほうれん草の人参マヨ和え


【材料】2人前
 ・ちぢみほうれん草…1束
 ・かまぼこ(ちくわでもOK!)…1/2本
 ・人参…1/3本
 ・マヨネーズ…大さじ1
 ・ごま油…小さじ1
 ・めんつゆ…小さじ2
【作り方】
①ちぢみほうれん草を手早く茹で、冷水をとってよく絞る。
②ちぢみほうれん草を食べやすい長さに切る。かまぼこは短冊に切る。
③②にスイートコーンを入れ、マヨネーズ、ごま油、めんつゆで和えて完成!
ほうれん草のナムル画像

ちぢみほうれん草のナムル


【材料】2人前
 ・ちぢみほうれん草1束
 ・にんにく1/4かけ
 ・白いりごま大さじ1/2
【A:調味料】
 ・塩少々
 ・ごま油大さじ1
【作り方】
① ほうれん草はたっぷりの湯で茹でて水にとり、水けを絞って3~4cm長さに切ります。
② にんにくをすりおろしてAと合わせます。
③ ②とほうれん草を混ぜ合わせます。
④ 最後に白いりごまを混ぜ合わせ出来上がり。★お好みで、豆板醤を加えても一味違います。

ちぢみほうれん草のグラタン


【材料】2人前
 ・ちぢみほうれん草…1束
 ・ブロッコリー…1/4株
 ・マカロニ…50 g
 ・ベーコン…2枚(50 g)
 ・ホワイトソース…300 g
 ・鶏がらスープの素(顆粒)…小さじ1
 ・とろけるチーズ…適量
 ・バター…1片
 ・サラダ油…小さじ1
 ・塩こしょう…適量
【作り方】
①ホウレン草とブロッコリー、マカロニをそれぞれに茹でる。
②①のホウレン草と細かく切ったベーコンを軽く炒め、マカロニとホワイトソースを入れて混ぜる。
③②に鶏がらスープを入れて、塩コショウで味を調える(牛乳で少し伸ばしても良い)。
④グラタン皿にバターを塗り、①のブロッコリーを並べて③を入れ、とろけるチーズをのせてオーブンで焼いて完成!

2022年1月24日号 コープみらい ちばインフォメーションより抜粋)

鶏もも肉のソテー ちぢみほうれん草マスタードクリームソース和え


【材料】2人前
 ・ちぢみほうれん草…200 g(6 〜 8 株)
 ・鶏もも肉…300 g(1枚)
 ・生クリーム …200 ml
 ・レンコン…200 g
 ・マスタード…80 g
 ・白ワイン… 80 ml
 ・塩コショウ…適量
【作り方】
①レンコンは一口大に切り、炒める。ホウレンソウは茹でて一口代に切っておく。
②鳥もも肉の水分をペーパータオルでよく拭き取り、両面に軽く塩を振り、皮目を下にしてフライパンに入れて蓋をする。中弱火でじっくり加熱する。
③指で押してみて跳ね返るような弾力があったら裏返し、焼き目をつけて取り出す。肉汁を落ち着かせるため、切らないで置いておく。
④肉を焼いたフライパンに白ワインを入れ、アルコールをとばす。生クリームとマスタードを加え、トロリとするまで煮詰める。約 1/2量が煮詰めの目安
⑤レンコンとホウレンソウを加え、ソースと絡め、皿に盛る。
⑥鶏肉を一口大に切り、⑤の皿に乗せて完成!

(2012年12月21日発行 おいしい野菜通信冬号より抜粋)

保存方法


高温や乾燥に弱いため、届いたらすぐに濡れた新聞紙やペーパータオルで包み、さらにビニール袋に入れて 冷蔵庫で保存。使うときは1枚ずつよく洗って使います。
とはいえ、できるだけすぐに食べきって新鮮な味を楽しんで頂きたいです!